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2017年 05月 22日

使徒の働き 12

使徒の働き 12:1 そのころ、ヘロデ王《おう》は、教《きょう》会《かい》の中《なか》のある人《ひと》々《びと》を苦《くる》しめようとして、その手《て》を伸《の》ばし、
使徒の働き 12:2 ヨハネの兄《きょう》弟《だい》ヤコブを剣《つるぎ》で殺《ころ》した。
使徒の働き 12:3 それがユダヤ人《じん》の気《き》に入《い》ったのを見《み》て、次《つぎ》にはペテロをも捕《と》らえにかかった。それは、種《たね》なしパンの祝《いわ》いの時《じ》期《き》であった。
使徒の働き 12:4 ヘロデはペテロを捕《と》らえて牢《ろう》に入《い》れ、四人《にん》一組《くみ》の兵《へい》士《し》四組《くみ》に引《ひ》き渡《わた》して監《かん》視《し》させた。それは、過《すぎ》越《こし》の祭《まつ》りの後《のち》に、民《たみ》の前《まえ》に引《ひ》き出《だ》す考《かんが》えであったからである。
使徒の働き 12:5 こうしてペテロは牢《ろう》に閉《と》じ込《こ》められていた。教《きょう》会《かい》は彼《かれ》のために、神《かみ》に熱《ねっ》心《しん》に祈《いの》り続《つづ》けていた。
使徒の働き 12:6 ところでヘロデが彼《かれ》を引《ひ》き出《だ》そうとしていた日《ひ》の前《ぜん》夜《や》、ペテロは二本《ほん》の鎖《くさり》につながれてふたりの兵《へい》士《し》の間《あいだ》で寝《ね》ており、戸《と》口《ぐち》には番《ばん》兵《ぺい》たちが牢《ろう》を監《かん》視《し》していた。
使徒の働き 12:7 すると突《とつ》然《ぜん》、主《しゅ》の御《み》使《つか》いが現《あらわ》れ、光《ひかり》が牢《ろう》を照《て》らした。御《み》使《つか》いはペテロのわき腹《ばら》をたたいて彼《かれ》を起《お》こし、「急《いそ》いで立《た》ち上《あ》がりなさい」と言《い》った。すると、鎖《くさり》が彼《かれ》の手《て》から落《お》ちた。
使徒の働き 12:8 そして御《み》使《つか》いが、「帯《おび》を締《し》めて、くつをはきなさい」と言《い》うので、彼《かれ》はそのとおりにした。すると、「上《うわ》着《ぎ》を着《き》て、私について来《き》なさい」と言《い》った。
使徒の働き 12:9 そこで、外《そと》に出《で》て、御《み》使《つか》いについて行《い》った。彼《かれ》には御《み》使《つか》いのしている事《こと》が現《げん》実《じつ》の事《こと》だとはわからず、幻《まぼろし》を見《み》ているのだと思《おも》われた。
使徒の働き 12:10 彼《かれ》らが、第《だい》一、第《だい》二の衛《えい》所《しょ》を通《とお》り、町《まち》に通《つう》じる鉄《てつ》の門《もん》まで来《く》ると、門《もん》がひとりでに開《ひら》いた。そこで、彼《かれ》らは外《そと》に出《で》て、ある通《とお》りを進《すす》んで行《い》くと、御《み》使《つか》いは、たちまち彼《かれ》を離《はな》れた。
使徒の働き 12:11 そのとき、ペテロは我《われ》に返《かえ》って言《い》った。「今《いま》、確《たし》かにわかった。主《しゅ》は御《み》使《つか》いを遣《つか》わして、ヘロデの手《て》から、また、ユダヤ人《じん》たちが待《ま》ち構《かま》えていたすべての《わ》災《ざわ》いから、私を救《すく》い出《だ》してくださったのだ。」
使徒の働き 12:12 こうとわかったので、ペテロは、マルコと呼《よ》ばれているヨハネの母《はは》マリヤの家《いえ》へ行《い》った。そこには大《おお》ぜいの人《ひと》が集《あつ》まって、祈《いの》っていた。
使徒の働き 12:13 彼《かれ》が入《いり》口《ぐち》の戸《と》をたたくと、ロダという女《じょ》中《ちゅう》が応《おう》対《たい》に出《で》て来《き》た。
使徒の働き 12:14 ところが、ペテロの声《こえ》だとわかると、喜《よろこ》びのあまり門《もん》をあけもしないで、奥《おく》へ駆《か》け込《こ》み、ペテロが門《もん》の外《そと》に立《た》っていることをみなに知《し》らせた。
使徒の働き 12:15 彼《かれ》らは、「あなたは気《き》が狂《くる》っているのだ」と言《い》ったが、彼《かの》女《じょ》はほんとうだと言《い》い張《は》った。そこで彼《かれ》らは、「それは彼《かれ》の御《み》使《つか》いだ」と言《い》っていた。
使徒の働き 12:16 しかし、ペテロはたたき続《つづ》けていた。彼《かれ》らが門《もん》をあけると、そこにペテロがいたので、非《ひ》常《じょう》に驚《おどろ》いた。
使徒の働き 12:17 しかし彼《かれ》は、手《て》ぶりで彼《かれ》らを静《しず》かにさせ、主《しゅ》がどのようにして牢《ろう》から救《すく》い出《だ》してくださったかを、彼《かれ》らに話《はな》して聞《き》かせた。それから、「このことをヤコブと《き》兄《ょう》弟《だい》たちに知《し》らせてください」と言《い》って、ほかの所《ところ》へ出《で》て行《い》った。
使徒の働き 12:18 さて、朝《あさ》になると、ペテロはどうなったのかと、兵《へい》士《し》たちの間《あいだ》に大《おお》騒《さわ》ぎが起《お》こった。
使徒の働き 12:19 ヘロデは彼《かれ》を捜《さが》したが見《み》つけることができないので、番《ばん》兵《ぺい》たちを取《と》り調《しら》べ、彼《かれ》らを処《しょ》刑《けい》するように命《めい》じ、そして、ユダヤからカイザリヤに下《くだ》って行《い》って、そこに滞《たい》在《ざい》した。
使徒の働き 12:20 さて、ヘロデはツロとシドンの人《ひと》々《びと》に対《たい》して強《つよ》い敵《てき》意《い》を抱《いだ》いていた。そこで彼《かれ》らはみなでそろって彼《かれ》をたずね、王《おう》の侍《じ》従《じゅう》ブラストに取《と》り入《い》って和《わ》解《かい》を求《もと》めた。その地《ち》方《ほう》は王《おう》の国《くに》から食《しょく》糧《りょう》を得《え》ていたからである。
使徒の働き 12:21 定《さだ》められた日《ひ》に、ヘロデは王《おう》服《ふく》を着《つ》けて、王《おう》座《ざ》に着《つ》き、彼《かれ》らに向《む》かって演《えん》説《ぜつ》を始《はじ》めた。
使徒の働き 12:22 そこで民《みん》衆《しゅう》は、「神《かみ》の声《こえ》だ。人《にん》間《げん》の声《こえ》ではない」と叫《さけ》び続《つづ》けた。
使徒の働き 12:23 するとたちまち、主《しゅ》の使《つか》いがヘロデを打《う》った。ヘロデが神《かみ》に栄《えい》光《こう》を帰《き》さなかったからである。彼《かれ》は虫《むし》にかまれて息《いき》が絶《た》えた。
使徒の働き 12:24 主《しゅ》のみことばは、ますます盛《さか》んになり、広《ひろ》まって行《い》った。
使徒の働き 12:25 任《にん》務《む》を果《は》たしたバルナバとサウロは、マルコと呼《よ》ばれるヨハネを連《つ》れて、エルサレムから帰《かえ》って来《き》た。

2017年 05月 23日

使徒の働き 13

使徒の働き 13:1 さて、アンテオケには、そこにある教《きょう》会《かい》に、バルナバ、ニゲルと呼《よ》ばれるシメオン、クレネ人《じん》ルキオ、国《こく》主《しゅ》ヘロデの乳《ち》兄《きょう》弟《だい》マナエン、サウロなどという預《よ》言《げん》者《しゃ》や教《きょう》師《し》がいた。
使徒の働き 13:2 彼《かれ》らが主《しゅ》を礼《れい》拝《はい》し、断《だん》食《じき》をしていると、聖《せい》霊《れい》が、「バルナバとサウロをわたしのために聖《せい》別《べつ》して、わたしが召《め》した任《にん》務《む》につかせなさい」と言《い》われた。
使徒の働き 13:3 そこで彼《かれ》らは、断《だん》食《じき》と祈《いの》りをして、ふたりの上《うえ》に手《て》を置《お》いてから、送《おく》り出《だ》した。
使徒の働き 13:4 ふたりは聖《せい》霊《れい》に遣《つか》わされて、セルキヤに下《くだ》り、そこから船《ふね》でキプロスに渡《わた》った。
使徒の働き 13:5 サラミスに着《つ》くと、ユダヤ人《じん》の諸《しょ》会《かい》堂《どう》で神《かみ》のことばを宣《の》べ始《はじ》めた。彼《かれ》らはヨハネを助《じょ》手《しゅ》として連《つ》れていた。
使徒の働き 13:6 島《しま》全《ぜん》体《たい》を巡《じゅん》回《かい》して、パポスまで行《い》ったところ、にせ預《よ》言《げん》者《しゃ》で、名《な》をバルイエスというユダヤ人《じん》の魔《ま》術《じゅつ》師《し》に出《で》会《あ》った。
使徒の働き 13:7 この男《おとこ》は地《ち》方《ほう》総《そう》督《とく》セルギオ・パウロのもとにいた。この総《そう》督《とく》は賢《けん》明《めい》な人《ひと》であって、バルナバとサウロを招《まね》いて、神《かみ》のことばを聞《き》きたいと思《おも》っていた。
使徒の働き 13:8 ところが、魔《ま》術《じゅつ》師《し》エルマ(エルマという名《な》を訳《やく》すと魔《ま》術《じゅつ》師《し》)は、ふたりに反《はん》対《たい》して、総《そう》督《とく》を信《しん》仰《こう》の道《みち》から遠《とお》ざけようとした。
使徒の働き 13:9 しかし、サウロ、別《べつ》名《めい》でパウロは、聖《せい》霊《れい》に満《み》たされ、彼《かれ》をにらみつけて、
使徒の働き 13:10 言《い》った。「ああ、あらゆる偽《いつわ》りとよこしまに満《み》ちた者《もの》、悪《あく》魔《ま》の子《こ》、すべての正《せい》義《ぎ》の敵《てき》。おまえは、主《しゅ》のまっすぐな道《みち》を曲《ま》げることをやめないのか。
使徒の働き 13:11 見《み》よ。主《しゅ》の御《み》手《て》が今《いま》、おまえの上《うえ》にある。おまえは盲《もう》目《もく》になって、しばらくの間《あいだ》、日《ひ》の光《ひかり》を見《み》ることができなくなる」と言《い》った。するとたちまち、かすみとやみが彼《かれ》をおおったので、彼《かれ》は手《て》を引《ひ》いてくれる人《ひと》を捜《さが》し回《まわ》った。
使徒の働き 13:12 この出《で》来《き》事《ごと》を見《み》た総《そう》督《とく》は、主《しゅ》の教《おし》えに驚《きょう》嘆《たん》して信《しん》仰《こう》に入《はい》った。
使徒の働き 13:13 パウロの一《いっ》行《こう》は、パポスから船《ふな》出《で》して、パンフリヤのペルガに渡《わた》った。ここでヨハネは一《いっ》行《こう》から離《はな》れて、エルサレムに帰《かえ》った。
使徒の働き 13:14 しかし彼《かれ》らは、ペルガから進《すす》んでピシデヤのアンテオケに行《い》き、安《あん》息《そく》日《にち》に会《かい》堂《どう》に入《はい》って席《せき》に着《つ》いた。
使徒の働き 13:15 律《りっ》法《ぽう》と預《よ》言《げん》者《しゃ》の朗《ろう》読《どく》があって後《のち》、会《かい》堂《どう》の管《かん》理《り》者《しゃ》たちが、彼《かれ》らのところに人《ひと》をやってこう言《い》わせた。「兄《きょう》弟《だい》たち。あなたがたのうちどなたか、この人《ひと》たちのために奨《しょう》励《れい》のことばがあったら、どうぞお話《はな》しください。」
使徒の働き 13:16 そこでパウロが立《た》ち上《あ》がり、手《て》を振《ふ》りながら言《い》った。「イスラエルの人《ひと》たち、ならびに神《かみ》を恐《おそ》れかしこむ方《かた》々《がた》。よく聞《き》いてください。
使徒の働き 13:17 この民《たみ》イスラエルの神《かみ》は、私たちの父《ふ》祖《そ》たちを選《えら》び、民《たみ》がエジプトの地《ち》に滞《たい》在《ざい》していた間《あいだ》にこれを強《きょう》大《だい》にし、御《み》腕《うで》を高《たか》く上《あ》げて、彼《かれ》らをその地《ち》から導《みちび》き出《だ》してくださいました。
使徒の働き 13:18 そして約《やく》四十年《ねん》間《かん》、荒《あら》野《の》で彼《かれ》らを耐《た》え忍《しの》ばれました。
使徒の働き 13:19 それからカナンの地《ち》で、七つの民《たみ》を滅《ほろ》ぼし、その地《ち》を相《そう》続《ぞく》財《ざい》産《さん》として分《ぶん》配《ぱい》されました。これが、約《やく》四百五十年《ねん》間《かん》のことです。
使徒の働き 13:20 その後《のち》、預《よ》言《げん》者《しゃ》サムエルの時《じ》代《だい》までは、さばき人《びと》たちをお遣《つか》わしになりました。
使徒の働き 13:21 それから彼《かれ》らが王《おう》をほしがったので、神《かみ》はベニヤミン族《ぞく》の人《ひと》、キスの子《こ》サウロを四十年《ねん》間《かん》お与《あた》えになりました。
使徒の働き 13:22 それから、彼《かれ》を退《しりぞ》けて、ダビデを立《た》てて王《おう》とされましたが、このダビデについてあかしして、こう言《い》われました。『わたしはエッサイの子《こ》ダビデを見《み》いだした。彼《かれ》はわたしの心《こころ》にかなった者《もの》で、わたしのこころを余《あま》すところなく実《じっ》行《こう》する。』
使徒の働き 13:23 神《かみ》は、このダビデの子《し》孫《そん》から、約《やく》束《そく》に従《したが》って、イスラエルに救《すく》い主《ぬし》イエスをお送《おく》りになりました。
使徒の働き 13:24 この方《かた》がおいでになる前《まえ》に、ヨハネがイスラエルのすべての民《たみ》に、前《まえ》もって悔《く》い改《あらた》めのバプテスマを宣《の》べ伝《つた》えていました。
使徒の働き 13:25 ヨハネは、その一《いっ》生《しょう》を終《お》えようとするころ、こう言《い》いました。『あなたがたは、私をだれと思《おも》うのですか。私はその方《かた》ではありません。ご覧《らん》なさい。その方《かた》は私のあとからおいでになります。私は、その方《かた》のくつのひもを解《と》く値《ね》うちもありません。』
使徒の働き 13:26 兄《きょう》弟《だい》の方《かた》々《がた》、アブラハムの子《し》孫《そん》の方《かた》々《がた》、ならびに皆《みな》さんの中《なか》で神《かみ》を恐《おそ》れかしこむ方《かた》々《がた》。この救《すく》いのことばは、私たちに送《おく》られているのです。
使徒の働き 13:27 エルサレムに住《す》む人《ひと》々《びと》とその指《し》導《どう》者《しゃ》たちは、このイエスを認《みと》めず、また安《あん》息《そく》日《にち》ごとに読《よ》まれる預《よ》言《げん》者《しゃ》のことばを理《り》解《かい》せず、イエスを罪《つみ》に定《さだ》めて、その預《よ》言《げん》を成《じょう》就《じゅ》させてしまいました。
使徒の働き 13:28 そして、死《し》罪《ざい》に当《あ》たる何《なん》の理《り》由《ゆう》も見《み》いだせなかったのに、イエスを殺《ころ》すことをピラトに強《きょう》要《よう》したのです。
使徒の働き 13:29 こうして、イエスについて書《か》いてあることを全《ぜん》部《ぶ》成《な》し終《お》えて後《のち》、イエスを十《じゅう》字《じ》架《か》から取《と》り降《お》ろして墓《はか》の中《なか》に納《おさ》めました。
使徒の働き 13:30 しかし、神《かみ》はこの方《かた》を死《し》者《しゃ》の中《なか》からよみがえらせたのです。
使徒の働き 13:31 イエスは幾《いく》日《にち》にもわたり、ご自《じ》分《ぶん》といっしょにガリラヤからエルサレムに上《のぼ》った人《ひと》たちに、現《あらわ》れました。きょう、その人《ひと》たちがこの民《たみ》に対《たい》してイエスの証《しょう》人《にん》となっています。
使徒の働き 13:32 私たちは、神《かみ》が父《ふ》祖《そ》たちに対《たい》してなされた約《やく》束《そく》について、あなたがたに良《よ》い知《し》らせをしているのです。
使徒の働き 13:33 神《かみ》は、イエスをよみがえらせ、それによって、私たち子《し》孫《そん》にその約《やく》束《そく》を果《は》たされました。詩《し》篇《へん》の第《だい》二篇《へん》に、『あなたは、わたしの子《こ》。きょう、わたしがあなたを生《う》んだ』と書《か》いてあるとおりです。
使徒の働き 13:34 神《かみ》がイエスを死《し》者《しゃ》の中《なか》からよみがえらせて、もはや朽《く》ちることのない方《かた》とされたことについては、『わたしはダビデに約《やく》束《そく》した聖《せい》なる確《たし》かな祝《しゅく》福《ふく》を、あなたがたに与《あた》える』というように言《い》われていました。
使徒の働き 13:35 ですから、ほかの所《ところ》でこう言《い》っておられます。『あなたは、あなたの聖《せい》者《じゃ》を朽《く》ち果《は》てるままにはしておかれない。』
使徒の働き 13:36 ダビデは、その生《い》きていた時《じ》代《だい》において神《かみ》のみこころに仕《つか》えて後《のち》、死《し》んで父《ふ》祖《そ》たちの仲《なか》間《ま》に加《くわ》えられ、ついに朽《く》ち果《は》てました。
使徒の働き 13:37 しかし、神《かみ》がよみがえらせた方《かた》は、朽《く》ちることがありませんでした。
使徒の働き 13:38 ですから、兄《きょう》弟《だい》たち。あなたがたに罪《つみ》の赦《ゆる》しが宣《の》べられているのはこの方《かた》によるということを、よく知《し》っておいてください。
使徒の働き 13:39 モーセの律《りっ》法《ぽう》によっては解《かい》放《ほう》されることのできなかったすべての点《てん》について、信《しん》じる者《もの》はみな、この方《かた》によって、解《かい》放《ほう》されるのです。
使徒の働き 13:40 ですから、預《よ》言《げん》者《しゃ》に言《い》われているような事《こと》が、あなたがたの上《うえ》に起《お》こらないように気《き》をつけなさい。
使徒の働き 13:41 『見《み》よ。あざける者《もの》たち。驚《おどろ》け。そして滅《ほろ》びよ。わたしはおまえたちの時《じ》代《だい》に一つのことをする。それは、おまえたちに、どんなに説《せつ》明《めい》しても、とうてい信《しん》じられないほどのことである。』」
使徒の働き 13:42 ふたりが会《かい》堂《どう》を出《で》るとき、人《ひと》々《びと》は、次《つぎ》の安《あん》息《そく》日《にち》にも同《おな》じことについて話《はな》してくれるように頼《たの》んだ。
使徒の働き 13:43 会《かい》堂《どう》の集《しゅう》会《かい》が終《お》わってからも、多《おお》くのユダヤ人《じん》と神《かみ》を敬《うやま》う改《かい》宗《しゅう》者《しゃ》たちが、パウロとバルナバについて来《き》たので、ふたりは彼《かれ》らと話《はな》し合《あ》って、いつまでも神《かみ》の恵《めぐ》みにとどまっているように勧《すす》めた。
使徒の働き 13:44 次《つぎ》の安《あん》息《そく》日《にち》には、ほとんど町《まち》中《じゅう》の人《ひと》が、神《かみ》のことばを聞《き》きに集《あつ》まって来《き》た。
使徒の働き 13:45 しかし、この群《ぐん》衆《しゅう》を見《み》たユダヤ人《じん》たちは、ねたみに燃《も》え、パウロの話《はなし》に反《はん》対《たい》して、口《くち》ぎたなくののしった。
使徒の働き 13:46 そこでパウロとバルナバは、はっきりとこう宣《せん》言《げん》した。「神《かみ》のことばは、まずあなたがたに語《かた》られなければならなかったのです。しかし、あなたがたはそれを拒《こば》んで、自《じ》分《ぶん》自《じ》身《しん》を永《えい》遠《えん》のいのちにふさわしくない者《もの》と決《き》めたのです。見《み》なさい。私たちは、これからは異《い》邦《ほう》人《じん》のほうへ向《む》かいます。
使徒の働き 13:47 なぜなら、主《しゅ》は私たちに、こう命《めい》じておられるからです。『わたしはあなたを立《た》てて、異《い》邦《ほう》人《じん》の光《ひかり》とした。あなたが地《ち》の果《は》てまでも救《すく》いをもたらすためである。』」
使徒の働き 13:48 異《い》邦《ほう》人《じん》たちは、それを聞《き》いて喜《よろこ》び、主《しゅ》のみことばを賛《さん》美《び》した。そして、永《えい》遠《えん》のいのちに定《さだ》められていた人《ひと》たちは、みな、信《しん》仰《こう》に入《はい》った。
使徒の働き 13:49 こうして、主《しゅ》のみことばは、この地《ち》方《ほう》全《ぜん》体《たい》に広《ひろ》まった。
使徒の働き 13:50 ところが、ユダヤ人《じん》たちは、神《かみ》を敬《うやま》う貴《き》婦《ふ》人《じん》たちや町《まち》の有《ゆう》力《りょく》者《しゃ》たちを扇《せん》動《どう》して、パウロとバルナバを迫《はく》害《がい》させ、ふたりをその地《ち》方《ほう》から追《お》い出《だ》した。
使徒の働き 13:51 ふたりは、彼《かれ》らに対《たい》して足《あし》のちりを払《はら》い落《お》として、イコニオムへ行《い》った。
使徒の働き 13:52 弟《で》子《し》たちは喜《よろこ》びと聖《せい》霊《れい》に満《み》たされていた。

2017年 05月 24日

使徒の働き 14

使徒の働き 14:1 イコニオムでも、ふたりは連《つ》れ立《だ》ってユダヤ人《じん》の会《かい》堂《どう》に入《はい》り、話《はなし》をすると、ユダヤ人《じん》もギリシヤ人《じん》も大《おお》ぜいの人《ひと》々《びと》が信《しん》仰《こう》に入《はい》った。
使徒の働き 14:2 しかし、信《しん》じようとしないユダヤ人《じん》たちは、異《い》邦《ほう》人《じん》たちをそそのかして、兄《きょう》弟《だい》たちに対《たい》し悪《あく》意《い》を抱《いだ》かせた。
使徒の働き 14:3 それでも、ふたりは長《なが》らく滞《たい》在《ざい》し、主《しゅ》によって大《だい》胆《たん》に語《かた》った。主《しゅ》は、彼《かれ》らの手《て》にしるしと不《ふ》思《し》議《ぎ》なわざを行《おこな》わせ、御《み》恵《めぐ》みのことばの証《しょう》明《めい》をされた。
使徒の働き 14:4 ところが、町《まち》の人《ひと》々《びと》は二派《は》に分《わ》かれ、ある者《もの》はユダヤ人《じん》の側《がわ》につき、ある者《もの》は使《し》徒《と》たちの側《がわ》についた。
使徒の働き 14:5 異《い》邦《ほう》人《じん》とユダヤ人《じん》が彼《かれ》らの指《し》導《どう》者《しゃ》たちといっしょになって、使《し》徒《と》たちをはずかしめて、石《いし》打《う》ちにしようと企《くわだ》てたとき、
使徒の働き 14:6 ふたりはそれを知《し》って、ルカオニヤの町《まち》であるルステラとデルベ、およびその付《ふ》近《きん》の地《ち》方《ほう》に難《なん》を避《さ》け、
使徒の働き 14:7 そこで福《ふく》音《いん》の宣《せん》教《きょう》を続《つづ》けた。
使徒の働き 14:8 ルステラでのことであるが、ある足《あし》のきかない人《ひと》がすわっていた。彼《かれ》は生《う》まれつき足《あし》のなえた人《ひと》で、歩《ある》いたことがなかった。
使徒の働き 14:9 この人《ひと》がパウロの話《はな》すことに耳《みみ》を傾《かたむ》けていた。パウロは彼《かれ》に目《め》を留《と》め、いやされる信《しん》仰《こう》があるのを見《み》て、
使徒の働き 14:10 大《おお》声《ごえ》で、「自《じ》分《ぶん》の足《あし》で、まっすぐに立《た》ちなさい」と言《い》った。すると彼《かれ》は飛《と》び上《あ》がって、歩《ある》き出《だ》した。
使徒の働き 14:11 パウロのしたことを見《み》た群《ぐん》衆《しゅう》は、声《こえ》を張《は》り上《あ》げ、ルカオニヤ語《ご》で、「神《かみ》々《がみ》が人《にん》間《げん》の姿《すがた》をとって、私たちのところにお下《くだ》りになったのだ」と言《い》った。
使徒の働き 14:12 そして、バルナバをゼウスと呼《よ》び、パウロがおもに話《はな》す人《ひと》であったので、パウロをヘルメスと呼《よ》んだ。
使徒の働き 14:13 すると、町《まち》の門《もん》の前《まえ》にあるゼウス神《しん》殿《でん》の祭《さい》司《し》は、雄《お》牛《うし》数《すう》頭《とう》と花《はな》飾《かざ》りを門《もん》の前《まえ》に携《たずさ》えて来《き》て、群《ぐん》衆《しゅう》といっしょに、いけにえをささげようとした。
使徒の働き 14:14 これを聞《き》いた使《し》徒《と》たち、バルナバとパウロは、衣《ころも》を裂《さ》いて、群《ぐん》衆《しゅう》の中《なか》に駆《か》け込《こ》み、叫《さけ》びながら、
使徒の働き 14:15 言《い》った。「皆《みな》さん。どうしてこんなことをするのですか。私たちも皆《みな》さんと同《おな》じ人《にん》間《げん》です。そして、あなたがたがこのようなむなしいことを捨《す》てて、天《てん》と地《ち》と海《うみ》とその中《なか》にあるすべてのものをお造《つく》りになった生《い》ける神《かみ》に立《た》ち返《かえ》るように、福《ふく》音《いん》を宣《の》べ伝《つた》えている者《もの》たちです。
使徒の働き 14:16 過《す》ぎ去《さ》った時《じ》代《だい》には、神《かみ》はあらゆる国《くに》の人《ひと》々《びと》がそれぞれ自《じ》分《ぶん》の道《みち》を歩《あゆ》むことを許《ゆる》しておられました。
使徒の働き 14:17 とはいえ、ご自《じ》身《しん》のことをあかししないでおられたのではありません。すなわち、恵《めぐ》みをもって、天《てん》から雨《あめ》を降《ふ》らせ、実《みの》りの季《き》節《せつ》を与《あた》え、食《しょく》物《もつ》と喜《よろこ》びとで、あなたがたの心《こころ》を満《み》たしてくださったのです。」
使徒の働き 14:18 こう言《い》って、ようやくのことで、群《ぐん》衆《しゅう》が彼《かれ》らにいけにえをささげるのをやめさせた。
使徒の働き 14:19 ところが、アンテオケとイコニオムからユダヤ人《じん》たちが来《き》て、群《ぐん》衆《しゅう》を抱《だ》き込《こ》み、パウロを石《いし》打《う》ちにし、死《し》んだものと思《おも》って、町《まち》の外《そと》に引《ひ》きずり出《だ》した。
使徒の働き 14:20 しかし、弟《で》子《し》たちがパウロを取《と》り囲《かこ》んでいると、彼《かれ》は立《た》ち上《あ》がって町《まち》に入《はい》って行《い》った。その翌《よく》日《じつ》、彼《かれ》はバルナバとともにデルベに向《む》かった。
使徒の働き 14:21 彼《かれ》らはその町《まち》で福《ふく》音《いん》を宣《の》べ、多《おお》くの人《ひと》を弟《で》子《し》としてから、ルステラとイコニオムとアンテオケとに引《ひ》き返《かえ》して、
使徒の働き 14:22 弟《で》子《し》たちの心《こころ》を強《つよ》め、この信《しん》仰《こう》にしっかりとどまるように勧《すす》め、「私たちが神《かみ》の国《くに》に入《はい》るには、多《おお》くの苦《くる》しみを経《へ》なければならない」と言《い》った。
使徒の働き 14:23 また、彼《かれ》らのために教《きょう》会《かい》ごとに長《ちょう》老《ろう》たちを選《えら》び、断《だん》食《じき》をして祈《いの》って後《のち》、彼《かれ》らをその信《しん》じていた主《しゅ》にゆだねた。
使徒の働き 14:24 ふたりはピシデヤを通《とお》ってパンフリヤに着《つ》き、
使徒の働き 14:25 ペルガでみことばを語《かた》ってから、アタリヤに下《くだ》り、
使徒の働き 14:26 そこから船《ふね》でアンテオケに帰《かえ》った。そこは、彼《かれ》らがいま成《な》し遂《と》げた働《はたら》きのために、以《い》前《ぜん》神《かみ》の恵《めぐ》みにゆだねられて送《おく》り出《だ》された所《ところ》であった。
使徒の働き 14:27 そこに着《つ》くと、教《きょう》会《かい》の人《ひと》々《びと》を集《あつ》め、神《かみ》が彼《かれ》らとともにいて行《おこな》われたすべてのことと、異《い》邦《ほう》人《じん》に信《しん》仰《こう》の門《もん》を開《ひら》いてくださったこととを報《ほう》告《こく》した。
使徒の働き 14:28 そして、彼《かれ》らはかなり長《なが》い期《き》間《かん》を弟《で》子《し》たちとともに過《す》ごした。

2017年 05月 25日

使徒の働き 15

使徒の働き 15:1 さて、ある人《ひと》々《びと》がユダヤから下《くだ》って来《き》て、兄《きょう》弟《だい》たちに、「モーセの慣《かん》習《しゅう》に従《したが》って割《かつ》礼《れい》を受《う》けなければ、あなたがたは救《すく》われない」と教《おし》えていた。
使徒の働き 15:2 そしてパウロやバルナバと彼《かれ》らとの間《あいだ》に激《はげ》しい対《たい》立《りつ》と論《ろん》争《そう》が生《しょう》じたので、パウロとバルナバと、その仲《なか》間《ま》のうちの幾《いく》人《にん》かが、この問《もん》題《だい》について使《し》徒《と》たちや長《ちょう》老《ろう》たちと話《はな》し合《あ》うために、エルサレムに上《のぼ》ることになった。
使徒の働き 15:3 彼《かれ》らは教《きょう》会《かい》の人《ひと》々《びと》に見《み》送《おく》られ、フェニキヤとサマリヤを通《とお》る道《みち》々《みち》で、異《い》邦《ほう》人《じん》の改《かい》宗《しゅう》のことを詳《くわ》しく話《はな》したので、すべての兄《きょう》弟《だい》たちに大《おお》きな喜《よろこ》びをもたらした。
使徒の働き 15:4 エルサレムに着《つ》くと、彼《かれ》らは教《きょう》会《かい》と使《し》徒《と》たちと長《ちょう》老《ろう》たちに迎《むか》えられ、神《かみ》が彼《かれ》らとともにいて行《おこな》われたことを、みなに報《ほう》告《こく》した。
使徒の働き 15:5 しかし、パリサイ派《は》の者《もの》で信《しん》者《じゃ》になった人《ひと》々《びと》が立《た》ち上《あ》がり、「異《い》邦《ほう》人《じん》にも割《かつ》礼《れい》を受《う》けさせ、また、モーセの律《りっ》法《ぽう》を守《まも》ることを命《めい》じるべきである」と言《い》った。
使徒の働き 15:6 そこで使《し》徒《と》たちと長《ちょう》老《ろう》たちは、この問《もん》題《だい》を検《けん》討《とう》するために集《あつ》まった。
使徒の働き 15:7 激《はげ》しい論《ろん》争《そう》があって後《のち》、ペテロが立《た》ち上《あ》がって言《い》った。「兄《きょう》弟《だい》たち。ご存《ぞん》じのとおり、神《かみ》は初《はじ》めのころ、あなたがたの間《あいだ》で事《こと》をお決《き》めになり、異《い》邦《ほう》人《じん》が私の口《くち》から福《ふく》音《いん》のことばを聞《き》いて信《しん》じるようにされたのです。
使徒の働き 15:8 そして、人《ひと》の心《こころ》の中《なか》を知《し》っておられる神《かみ》は、私たちに与《あた》えられたと同《おな》じように異《い》邦《ほう》人《じん》にも聖《せい》霊《れい》を与《あた》えて、彼《かれ》らのためにあかしをし、
使徒の働き 15:9 私たちと彼《かれ》らとに何《なん》の差《さ》別《べつ》もつけず、彼《かれ》らの心《こころ》を信《しん》仰《こう》によってきよめてくださったのです。
使徒の働き 15:10 それなのに、なぜ、今《いま》あなたがたは、私たちの父《ふ》祖《そ》たちも私たちも負《お》いきれなかったくびきを、あの弟《で》子《し》たちの首《くび》に掛《か》けて、神《かみ》を試《こころ》みようとするのです。
使徒の働き 15:11 私たちが主《しゅ》イエスの恵《めぐ》みによって救《すく》われたことを私たちは信《しん》じますが、あの人《ひと》たちもそうなのです。」
使徒の働き 15:12 すると、全《ぜん》会《かい》衆《しゅう》は沈《ちん》黙《もく》してしまった。そして、バルナバとパウロが、彼《かれ》らを通《とお》して神《かみ》が異《い》邦《ほう》人《じん》の間《あいだ》で行《おこな》われたしるしと不《ふ》思《し》議《ぎ》なわざについて話《はな》すのに、耳《みみ》を傾《かたむ》けた。
使徒の働き 15:13 ふたりが話《はな》し終《お》えると、ヤコブがこう言《い》った。「兄《きょう》弟《だい》たち。私の言《い》うことを聞《き》いてください。
使徒の働き 15:14 神《かみ》が初《はじ》めに、どのように異《い》邦《ほう》人《じん》を顧《かえり》みて、その中《なか》から御《み》名《な》をもって呼《よ》ばれる民《たみ》をお召《め》しになったかは、シメオンが説《せつ》明《めい》したとおりです。
使徒の働き 15:15 預《よ》言《げん》者《しゃ》たちのことばもこれと一《いっ》致《ち》しており、それにはこう書《か》いてあります。
使徒の働き 15:16 『この後《のち》、わたしは帰《かえ》って来《き》て、倒《たお》れたダビデの幕《まく》屋《や》を建《た》て直《なお》す。すなわち、廃《はい》墟《きょ》と化《か》した幕《まく》屋《や》を建《た》て直《なお》し、それを元《もと》どおりにする。
使徒の働き 15:17 それは、残《のこ》った人《ひと》々《びと》、すなわち、わたしの名《な》で呼《よ》ばれる異《い》邦《ほう》人《じん》がみな、主《しゅ》を求《もと》めるようになるためである。
使徒の働き 15:18 大《おお》昔《むかし》からこれらのことを知《し》らせておられる主《しゅ》が、こう言《い》われる。』
使徒の働き 15:19 そこで、私の判《はん》断《だん》では、神《かみ》に立《た》ち返《かえ》る異《い》邦《ほう》人《じん》を悩《なや》ませてはいけません。
使徒の働き 15:20 ただ、偶《ぐう》像《ぞう》に供《そな》えて汚《けが》れた物《もの》と不《ふ》品《ひん》行《こう》と絞《し》め殺《ころ》した物《もの》と血《ち》とを避《さ》けるように書《か》き送《おく》るべきだと思《おも》います。
使徒の働き 15:21 昔《むかし》から、町《まち》ごとにモーセの律《りっ》法《ぽう》を宣《の》べる者《もの》がいて、それが安《あん》息《そく》日《にち》ごとに諸《しょ》会《かい》堂《どう》で読《よ》まれているからです。」
使徒の働き 15:22 そこで使《し》徒《と》たちと長《ちょう》老《ろう》たち、また、全《ぜん》教《きょう》会《かい》もともに、彼《かれ》らの中《なか》から人《ひと》を選《えら》んで、パウロやバルナバといっしょにアンテオケへ送《おく》ることを決《けつ》議《ぎ》した。選《えら》ばれたのは兄《きょう》弟《だい》たちの中《なか》の指《し》導《どう》者《しゃ》たちで、バルサバと呼《よ》ばれるユダおよびシラスであった。
使徒の働き 15:23 彼《かれ》らはこの人《ひと》たちに託《たく》して、こう書《か》き送《おく》った。「兄《きょう》弟《だい》である使《し》徒《と》および長《ちょう》老《ろう》たちは、アンテオケ、シリヤ、キリキヤにいる異《い》邦《ほう》人《じん》の兄《きょう》弟《だい》たちに、あいさつをいたします。
使徒の働き 15:24 私たちの中《なか》のある者《もの》たちが、私たちからは何《なに》も指《し》示《じ》を受《う》けていないのに、いろいろなことを言《い》ってあなたがたを動《どう》揺《よう》させ、あなたがたの心《こころ》を乱《みだ》したことを聞《き》きました。
使徒の働き 15:25 そこで、私たちは人《ひと》々《びと》を選《えら》び、私たちの愛《あい》するバルナバおよびパウロといっしょに、あなたがたのところへ送《おく》ることに衆《しゅう》議《ぎ》一《いっ》決《けつ》しました。
使徒の働き 15:26 このバルナバとパウロは、私たちの主《しゅ》イエス・キリストの御《み》名《な》のために、いのちを投《な》げ出《だ》した人《ひと》たちです。
使徒の働き 15:27 こういうわけで、私たちはユダとシラスを送《おく》りました。彼《かれ》らは口《こう》頭《とう》で同《おな》じ趣《しゅ》旨《し》のことを伝《つた》えるはずです。
使徒の働き 15:28 聖《せい》霊《れい》と私たちは、次《つぎ》のぜひ必《ひつ》要《よう》な事《こと》のほかは、あなたがたにその上《うえ》、どんな重《おも》荷《に》も負《お》わせないことを決《き》めました。
使徒の働き 15:29 すなわち、偶《ぐう》像《ぞう》に供《そな》えた物《もの》と、血《ち》と、絞《し》め殺《ころ》した物《もの》と、不《ふ》品《ひん》行《こう》とを避《さ》けることです。これらのことを注《ちゅう》意《い》深《ぶか》く避《さ》けていれば、それで結《けっ》構《こう》です。以《い》上《じょう》。」
使徒の働き 15:30 さて、一《いっ》行《こう》は送《おく》り出《だ》されて、アンテオケに下《くだ》り、教《きょう》会《かい》の人《ひと》々《びと》を集《あつ》めて、手《て》紙《がみ》を手《て》渡《わた》した。
使徒の働き 15:31 それを読《よ》んだ人《ひと》々《びと》は、その励《はげ》ましによって喜《よろこ》んだ。
使徒の働き 15:32 ユダもシラスも預《よ》言《げん》者《しゃ》であったので、多《おお》くのことばをもって兄《きょう》弟《だい》たちを励《はげ》まし、また力《ちから》づけた。
使徒の働き 15:33 彼《かれ》らは、しばらく滞《たい》在《ざい》して後《のち》、兄《きょう》弟《だい》たちの平《へい》安《あん》のあいさつに送《おく》られて、彼《かれ》らを送《おく》り出《だ》した人《ひと》々《びと》のところへ帰《かえ》って行《い》った。
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使徒の働き 15:35 パウロとバルナバはアンテオケにとどまって、ほかの多《おお》くの人《ひと》々《びと》とともに、主《しゅ》のみことばを教《おし》え、宣《の》べ伝《つた》えた。
使徒の働き 15:36 幾《いく》日《にち》かたって後《のち》、パウロはバルナバにこう言《い》った。「先《さき》に主《しゅ》のことばを伝《つた》えたすべての町《まち》々《まち》の兄《きょう》弟《だい》たちのところに、またたずねて行《い》って、どうしているか見《み》て来《こ》ようではありませんか。」
使徒の働き 15:37 ところが、バルナバは、マルコとも呼《よ》ばれるヨハネもいっしょに連《つ》れて行《い》くつもりであった。
使徒の働き 15:38 しかしパウロは、パンフリヤで一《いっ》行《こう》から離《はな》れてしまい、仕《し》事《ごと》のために同《どう》行《こう》しなかったような者《もの》はいっしょに連《つ》れて行《い》かないほうがよいと考《かんが》えた。
使徒の働き 15:39 そして激《はげ》しい反《はん》目《もく》となり、その結《けっ》果《か》、互《たが》いに別《べつ》行《こう》動《どう》をとることになって、バルナバはマルコを連《つ》れて、船《ふね》でキプロスに渡《わた》って行《い》った。
使徒の働き 15:40 パウロはシラスを選《えら》び、兄《きょう》弟《だい》たちから主《しゅ》の恵《めぐ》みにゆだねられて出《しゅっ》発《ぱつ》した。
使徒の働き 15:41 そして、シリヤおよびキリキヤを通《とお》り、諸《しょ》教《きょう》会《かい》を力《ちから》づけた。

2017年 05月 26日

使徒の働き 16

使徒の働き 16:1 それからパウロはデルベに、次《つ》いでルステラに行《い》った。そこにテモテという弟《で》子《し》がいた。信《しん》者《じゃ》であるユダヤ婦《ふ》人《じん》の子《こ》で、ギリシヤ人《じん》を父《ちち》としていたが、
使徒の働き 16:2 ルステラとイコニオムとの兄《きょう》弟《だい》たちの間《あいだ》で評《ひょう》判《ばん》の良《よ》い人《ひと》であった。
使徒の働き 16:3 パウロは、このテモテを連《つ》れて行《い》きたかったので、その地《ち》方《ほう》にいるユダヤ人《じん》の手《て》前《まえ》、彼《かれ》に割《かつ》礼《れい》を受《う》けさせた。彼《かれ》の父《ちち》がギリシヤ人《じん》であることを、みなが知《し》っていたからである。
使徒の働き 16:4 さて、彼《かれ》らは町《まち》々《まち》を巡《じゅん》回《かい》して、エルサレムの使《し》徒《と》たちと長《ちょう》老《ろう》たちが決《き》めた規《き》定《てい》を守《まも》らせようと、人《ひと》々《びと》にそれを伝《つた》えた。
使徒の働き 16:5 こうして諸《しょ》教《きょう》会《かい》は、その信《しん》仰《こう》を強《つよ》められ、日《ひ》ごとに人《にん》数《ずう》を増《ま》して行《い》った。
使徒の働き 16:6 それから彼《かれ》らは、アジヤでみことばを語《かた》ることを聖《せい》霊《れい》によって禁《きん》じられたので、フルギヤ・ガラテヤの地《ち》方《ほう》を通《とお》った。
使徒の働き 16:7 こうしてムシヤに面《めん》した所《ところ》に来《き》たとき、ビテニヤのほうに行《い》こうとしたが、イエスの御《み》霊《たま》がそれをお許《ゆる》しにならなかった。
使徒の働き 16:8 それでムシヤを通《とお》って、トロアスに下《くだ》った。
使徒の働き 16:9 ある夜《よ》、パウロは幻《まぼろし》を見《み》た。ひとりのマケドニヤ人《じん》が彼《かれ》の前《まえ》に立《た》って、「マケドニヤに渡《わた》って来《き》て、私たちを助《たす》けてください」と懇《こん》願《がん》するのであった。
使徒の働き 16:10 パウロがこの幻《まぼろし》を見《み》たとき、私たちはただちにマケドニヤへ出《で》かけることにした。神《かみ》が私たちを招《まね》いて、彼《かれ》らに福《ふく》音《いん》を宣《の》べさせるのだ、と確《かく》信《しん》したからである。
使徒の働き 16:11 そこで、私たちはトロアスから船《ふね》に乗《の》り、サモトラケに直《ちょっ》航《こう》して、翌《よく》日《じつ》ネアポリスに着《つ》いた。
使徒の働き 16:12 それからピリピに行《い》ったが、ここはマケドニヤのこの地《ち》方《ほう》第《だい》一の町《まち》で、植《しょく》民《みん》都《と》市《し》であった。私たちはこの町《まち》に幾《いく》日《にち》か滞《たい》在《ざい》した。
使徒の働き 16:13 安《あん》息《そく》日《にち》に、私たちは町《まち》の門《もん》を出《で》て、祈《いの》り場《ば》があると思《おも》われた川《かわ》岸《ぎし》に行《い》き、そこに腰《こし》をおろして、集《あつ》まった女《おんな》たちに話《はな》した。
使徒の働き 16:14 テアテラ市《し》の紫《むらさき》布《ぬの》の商《しょう》人《にん》で、神《かみ》を敬《うやま》う、ルデヤという女《おんな》が聞《き》いていたが、主《しゅ》は彼《かの》女《じょ》の心《こころ》を開《ひら》いて、パウロの語《かた》る事《こと》に心《こころ》を留《と》めるようにされた。
使徒の働き 16:15 そして、彼《かの》女《じょ》も、またその家《か》族《ぞく》もバプテスマを受《う》けたとき、彼《かの》女《じょ》は、「私を主《しゅ》に忠《ちゅう》実《じつ》な者《もの》とお思《おも》いでしたら、どうか、私の家《いえ》に来《き》てお泊《と》まりください」と言《い》って頼《たの》み、強《し》いてそうさせた。
使徒の働き 16:16 私たちが祈《いの》り場《ば》に行《い》く途《と》中《ちゅう》、占《うら》い《な》の霊《れい》につかれた若《わか》い女《おんな》奴《ど》隷《れい》に出《で》会《あ》った。この女《おんな》は占《うらな》いをして、主《しゅ》人《じん》たちに多《おお》くの利《り》益《えき》を得《え》させている者《もの》であった。
使徒の働き 16:17 彼《かの》女《じょ》はパウロと私たちのあとについて来《き》て、「この人《ひと》たちは、いと高《たか》き神《かみ》のしもべたちで、救《すく》いの道《みち》をあなたがたに宣《の》べ伝《つた》えている人《ひと》たちです」と叫《さけ》び続《つづ》けた。
使徒の働き 16:18 幾《いく》日《にち》もこんなことをするので、困《こま》り果《は》てたパウロは、振《ふ》り返《かえ》ってその霊《れい》に、「イエス・キリストの御《み》名《な》によって命《めい》じる。この女《おんな》から出《で》て行《い》け」と言《い》った。すると即《そく》座《ざ》に、霊《れい》は出《で》て行《い》った。
使徒の働き 16:19 彼《かの》女《じょ》の主《しゅ》人《じん》たちは、もうける望《のぞ》みがなくなったのを見《み》て、パウロとシラスを捕《と》らえ、役《やく》人《にん》たちに訴《うった》えるため広《ひろ》場《ば》へ引《ひ》き立《た》てて行《い》った。
使徒の働き 16:20 そして、ふたりを長《ちょう》官《かん》たちの前《まえ》に引《ひ》き出《だ》してこう言《い》った。「この者《もの》たちはユダヤ人《じん》でありまして、私たちの町《まち》をかき乱《みだ》し、
使徒の働き 16:21 ローマ人《じん》である私たちが、採《さい》用《よう》も実《じっ》行《こう》もしてはならない風《ふう》習《しゅう》を宣《せん》伝《でん》しております。」
使徒の働き 16:22 群《ぐん》衆《しゅう》もふたりに反《はん》対《たい》して立《た》ったので、長《ちょう》官《かん》たちは、ふたりの着《き》物《もの》をはいでむちで打《う》つように命《めい》じ、
使徒の働き 16:23 何《なん》度《ど》もむちで打《う》たせてから、ふたりを牢《ろう》に入《い》れて、看《かん》守《しゅ》には厳《げん》重《じゅう》に番《ばん》をするように命《めい》じた。
使徒の働き 16:24 この命《めい》令《れい》を受《う》けた看《かん》守《しゅ》は、ふたりを奥《おく》の牢《ろう》に入《い》れ、足《あし》に足《あし》かせを掛《か》けた。
使徒の働き 16:25 真《ま》夜《よ》中《なか》ごろ、パウロとシラスが神《かみ》に祈《いの》りつつ賛《さん》美《び》の歌《うた》を歌《うた》っていると、ほかの囚《しゅう》人《じん》たちも聞《き》き入《い》っていた。
使徒の働き 16:26 ところが突《とつ》然《ぜん》、大《だい》地《じ》震《しん》が起《お》こって、獄《ごく》舎《しゃ》の土《ど》台《だい》が揺《ゆ》れ動《うご》き、たちまちとびらが全《ぜん》部《ぶ》あいて、みなの鎖《くさり》が解《と》けてしまった。
使徒の働き 16:27 目《め》をさました看《かん》守《しゅ》は、見《み》ると、牢《ろう》のとびらがあいているので、囚《しゅう》人《じん》たちが逃《に》げてしまったものと思《おも》い、剣《つるぎ》を抜《ぬ》いて自《じ》殺《さつ》しようとした。
使徒の働き 16:28 そこでパウロは大《おお》声《ごえ》で、「自《じ》害《がい》してはいけない。私たちはみなここにいる」と叫《さけ》んだ。
使徒の働き 16:29 看《かん》守《しゅ》はあかりを取《と》り、駆《か》け込《こ》んで来《き》て、パウロとシラスとの前《まえ》に震《ふる》えながらひれ伏《ふ》した。
使徒の働き 16:30 そして、ふたりを外《そと》に連《つ》れ出《だ》して「先《せん》生《せい》がた。救《すく》われるためには、何《なに》をしなければなりませんか」と言《い》った。
使徒の働き 16:31 ふたりは、「主《しゅ》イエスを信《しん》じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家《か》族《ぞく》も救《すく》われます」と言《い》った。
使徒の働き 16:32 そして、彼《かれ》とその家《いえ》の者《もの》全《ぜん》部《ぶ》に主《しゅ》のことばを語《かた》った。
使徒の働き 16:33 看《かん》守《しゅ》は、その夜《よ》、時《とき》を移《うつ》さず、ふたりを引《ひ》き取《と》り、その打《う》ち傷《きず》を洗《あら》った。そして、そのあとですぐ、彼《かれ》とその家《いえ》の者《もの》全《ぜん》部《ぶ》がバプテスマを受《う》けた。
使徒の働き 16:34 それから、ふたりをその家《いえ》に案《あん》内《ない》して、食《しょく》事《じ》のもてなしをし、全《ぜん》家《か》族《ぞく》そろって神《かみ》を信《しん》じたことを心《こころ》から喜《よろこ》んだ。
使徒の働き 16:35 夜《よ》が明《あ》けると、長《ちょう》官《かん》たちは警《けい》吏《り》たちを送《おく》って、「あの人《ひと》たちを釈《しゃく》放《ほう》せよ」と言《い》わせた。
使徒の働き 16:36 そこで看《かん》守《しゅ》は、この命《めい》令《れい》をパウロに伝《つた》えて、「長《ちょう》官《かん》たちが、あなたがたを釈《しゃく》放《ほう》するようにと、使《つか》いをよこしました。どうぞ、ここを出《で》て、ご無《ぶ》事《じ》に行《い》ってください」と言《い》った。
使徒の働き 16:37 ところが、パウロは、警《けい》吏《り》たちにこう言《い》った。「彼《かれ》らは、ローマ人《じん》である私たちを、取《と》り調《しら》べもせずに公《こう》衆《しゅう》の前《まえ》でむち打《う》ち、牢《ろう》に入《い》れてしまいました。それなのに今《いま》になって、ひそかに私たちを送《おく》り出《だ》そうとするのですか。とんでもない。彼《かれ》ら自《じ》身《しん》で出《で》向《む》いて来《き》て、私たちを連《つ》れ出《だ》すべきです。」
使徒の働き 16:38 警《けい》吏《り》たちは、このことばを長《ちょう》官《かん》たちに報《ほう》告《こく》した。すると長《ちょう》官《かん》たちは、ふたりがローマ人《じん》であると聞《き》いて恐《おそ》れ、
使徒の働き 16:39 自《じ》分《ぶん》で出《で》向《む》いて来《き》て、わびを言《い》い、ふたりを外《そと》に出《だ》して、町《まち》から立《た》ち去《さ》ってくれるように頼《たの》んだ。
使徒の働き 16:40 牢《ろう》を出《で》たふたりは、ルデヤの家《いえ》に行《い》った。そして《き》兄《ょう》弟《だい》たちに会《あ》い、彼《かれ》らを励《はげ》ましてから出《で》て行《い》った。